玄関スロープの設置を検討しているけど、どんな感じのスロープがいいのかイメージが付かない…
たしかにイメージが湧かないですよね。それでは、実際の施工写真からどのくらいの費用がかかるのか解説していきますね!
今回は、玄関スロープの設置を検討している方に向けて、施工例から費用や種類を解説していきます。設置時のポイントや注意点まで解説しているので参考にしてくださいね。
- 玄関スロープのイメージが付く
- 玄関スロープの費用がわかる
- 玄関スロープを設置する際のポイントがわかる
- 設置前に確認するべき注意点がわかる
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保有資格:1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士
建設業許可:千葉県知事許可(般・4)第47900号
千葉県に社屋を構える小さな施工店です。規模が小さいからこそできる柔軟な対応力を強みに、お客様の建前ではない本音に耳を傾け、理想を実現することを信条としています。
【費用も解説】玄関スロープの施工例5選
さっそくですが、玄関スロープの施工例から費用やスロープの種類を解説していきます。実際に工務店などに依頼する際は、ネットやSNS上でイメージ画像などを探しておくとイメージが共有できていいですよ。
ここから解説する内容は、シー・ベイトで行った際の費用や施工期間を一例としてあげています。あくまでシー・ベイトの基準になるので、依頼前の参考にしてみると良いでしょう。
また、玄関スロープの費用相場に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
施工例1:階段付き玄関スロープ
項目 | 詳細 |
---|---|
費用相場 | 70万円 |
素材 | タイル |
工事期間 | 1〜2日 |
はじめに紹介する玄関スロープは、玄関前の階段部分に玄関スロープを設置した事例です。階段の歩行が難しい高齢者やペットなどに適した階段スロープと言えるでしょう。
写真をよく見ると、タイルの表面が加工されていることがわかります。雨の日でも滑りにくくするための工夫が施されています。
上記の施工例では、材料と工事費を含めて平均して70万円程度が一般的です。
施工例2:手すり付き玄関スロープ
項目 | 詳細 |
---|---|
費用相場 | 90万円 |
素材 | タイル |
工事期間 | 2〜3日 |
上記の施工例は、手すりがついた玄関スロープです。足腰の弱い方のための手すりだけでなく、車椅子でも余裕を持って通れるように広くスロープの幅が確保されているのがわかります。
また左右の壁が、立ち上げの役割をしているので脱輪の心配もありません。
手すりがつく分、施工費用が増加するので、一般的には90万円が費用相場となります。
施工例3:階段・手すり付き玄関スロープ
項目 | 詳細 |
---|---|
費用相場 | 120万円 |
素材 | 石・タイル |
工事期間 | 3〜4日 |
上記の施工例は、はじめの2つの施工例と比べ、玄関前の高低差が大きくあります。そのため、スロープの長さを確保するためにカーブを描いて施工しています。
後に解説しますが、高低差があるほどスロープの長さが必要になってきます。そのため、施工前に業者とどのように施工していくのか、相談することをおすすめします。
この施工例は一般的に120万円が費用相場となります。
施工例4:カーポート・手すり・階段付き玄関スロープ
項目 | 詳細 |
---|---|
費用相場 | 230万円 |
素材 | 石・コンクリート・タイル |
工事期間 | 4〜5日 |
上記の施工例は、玄関スロープにカーポートまで施工している事例です。ここまで紹介してきた施工例とは違い、カーポートまで施工しているので、費用は上がります。費用としては230万円が妥当な相場です。
施工例5:簡易的な玄関スロープ
項目 | 詳細 |
---|---|
販売会社 | 株式会社シコク |
費用相場 | 税込276,540円 |
商品名 | Lスロープ |
最後に紹介するのは、簡易的に設置できる玄関スロープです。限られた場所に設置できるため、工事が物理的に不可能な住宅でも導入できます。
しかし、値段が高価なことや取り外しに手間がかかるので注意が必要です。介護保険が適用の場合、気軽に導入できるケースがあります。
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玄関スロープに関する介護保険は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
また取り外し可能な簡易的な玄関スロープを探している方は、まず以下の記事を御覧ください。
玄関スロープを設置する際の3つのポイント
玄関スロープを設置しようとしている方に向けて、設置後、後悔しないように設置する際のポイントを解説しますね。
以下の確認するべきポイントを3つ解説します。
すでに理解している方は、設置する際の注意点まで飛ばしてください。
できるだけ緩やかな勾配にする
玄関スロープを設置する際は、できるだけ緩やかな勾配で設置しましょう。足腰が悪かったり、車椅子での生活で階段がのぼれない方にとって、ちょっとした勾配でも上り下りが大変なケースがあります。
適切な勾配のスロープを設置するには『段差の高さ×6』の長さのスロープが必要だとされています。せっかく玄関スロープを設置したのにもかかわらず、使い勝手の悪いスロープにしないためにも勾配は意識して頂きたいポイントです。
また依頼する業者によっては、適切なスロープの勾配を理解していないケースもあるので、事前にスロープを設置する目的とどの程度の勾配になるのか、打ち合わせしておきましょう。
以下の記事では、玄関スロープの勾配について、詳しく解説しているので依頼前に確認してください。
滑りにくい素材を採用する
玄関スロープは、素材によって、雨で濡れるとで滑りやすくなってしまう素材もあるため、どの素材で設置するのかは重要なポイントです。
玄関スロープに使用される素材として以下の4つがあります。
どの素材を使うかは「どのようなデザインにしたいのか」によって決まります。
タイルとレンガが素材の玄関スロープは滑りやすいものもあるため、検討している方は注意が必要です。そのため素材選びは依頼する業者と入念に確認することがおすすめです。
また滑りやすい素材でも、使い方によっては滑りにくくできるため依頼する業者と相談するといいでしょう。
使用目的に合わせた幅にする
玄関スロープは、施工の仕方によって大きく費用が変動します。そのため、広ければいいわけではないということです。
使用目的別に必要な幅を整理したので、参考にしてください。
※兵庫県立福祉のまちづくり工学研究の情報を参考
上記のように使用目的によって必要な幅は前後します。そのため、依頼する前に使用目的を明確にしてから依頼しましょう。またベビーカーの場合は、90cmの横幅があれば十分だと言えるでしょう。
玄関スロープを設置する際の注意点
玄関スロープの設置を検討している方に、知っておいてほしい注意点を解説します。玄関スロープでの怪我などの事故予防につながるので、参考にしてください。
注意点は以下の2つです。
手すりや階段を設置する
玄関スロープを設置する際に、スペースが確保できるなら手すりと階段は必ず設置することをおすすめします。
設置目的にもよりますが、手すりと階段は必要なものだと考えていただきたいです。
手すりが必要な理由
足腰が弱い方にとって手すりがあるかないかでは大きな違いがあります。手すりがあることでスロープの上り下りが楽になるだけではなく、上り下りの際の転倒防止につながるのです。
そのため、転倒などのリスク回避のためにも、事前に手すりを導入することをおすすめします。
階段が必要な理由
階段が必要な理由として、スロープより階段での移動のほうが楽なケースがあるからです。階段とスロープの上り下りでは、使う筋肉の種類が変わってきます。そのため、スロープであるから移動が楽であるとは断言できません。
将来何が起こるかわからないので、スペースが確保できるのであれば、玄関スロープだけでなく、階段も設置することをおすすめします。
脱輪防止のための立ち上げを設置する
2つ目の注意点として、脱輪防止のための立ち上げを設置することが挙げられます。立ち上げとは、スロープのサイドについている出っ張りのことです。
数センチの立ち上げがあるだけで、車椅子やベビーカーなどの脱輪防止になります。事前にリスクを回避するためにも玄関スロープには、立ち上げの設置おすすめです。
どの程度の立ち上げにするかで、費用が変わることもあるので気軽にご相談ください。
玄関スロープは後付けも可能
基本的に玄関スロープは後付けで工事ができます。
後付けで玄関スロープを設置する場合、玄関前の状況(段差や道路状況)によって、費用は大きく変わってきます。残念なことに、住宅の状況によって、費用などは変わってくるため、ネットやSNSの情報では参考にならないケースがほとんどです。
そのため、検討している方はお近くの工務店や外構工事をしている会社に一度相談してみることをおすすめします。
最近では、両親の老後を考え、ご家族の方が相談にいらっしゃるケースも増えています。ご家族の方でも、気軽に相談してみましょう。
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まとめ
今回は、お客様からよく相談される『玄関スロープ』について解説してきました。玄関スロープの設置を検討されている方は、ポイントを押さえてから、業者に依頼するといいでしょう。
また最後までご覧になった方でも、まだ依頼するか迷っている方もいるでしょう。以下の記事では、玄関スロープのデメリットを解説しているので、参考にしてください。