「屋根の塗装って素人でもできるの?」
「屋根の塗装は素人の方でもできます!しかし、非常に危険なのでおすすめはしません!」
経年劣化による屋根の損傷が気になるものの、業者に依頼する費用を考えると自分でやってみたいと思う方もいるでしょう。結論から述べると、安全対策を念入りに行い、適切な作業手順で行えば、素人でも屋根塗装は可能です。
しかし、屋根塗装はプロの職人でも危険が伴う作業になります。そのため、素人の方にはおすすめできません。とは言っても、手順や注意点などを全て理解した上で、自分でできるのか決めたいと思う方もいるはずです。
そこで本記事では、屋根塗装を自分でする際に必要な道具や実際の手順、屋根塗装を自分でするメリット・デメリットについて解説します。少しでも屋根塗装を自分でやってみたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
- 屋根塗装を自分で行う手順や、必要な道具がわかる
- 屋根塗装を自分で行うメリットやデメリットがわかる
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また、以下の記事では屋根塗装のタイミングや費用相場、メリット・デメリットなどを網羅的にまとめていますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
保有資格:1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士
建設業許可:千葉県知事許可(般・4)第47900号
葉県に社屋を構える小さな施工店です。規模が小さいからこそできる柔軟な対応力を強みに、お客様の建前ではない本音に耳を傾け、理想を実現することを信条としています。
屋根塗装は自分でできる?
安全対策を念入りに行い、適切な作業手順で行えば、素人でも屋根塗装は可能です!
しかし、プロの塗装業者であっても事故が起きる恐れのある危険な作業という認識を持つことが非常に重要です。
屋根塗装を自分で行う際の費用相場としては、20〜50坪程度の一般的な住宅であれば20万円〜40万円前後が目安となります。しかし、足場を組むのに業者を利用した場合には、40〜60万円が相場とされています。
屋根塗装にかかる期間としては、2ヶ月〜4ヶ月はかかると思っておきましょう。また、屋根塗装を自分で行う場合には、必ず下で見守る立会人を設けることが重要です。一人で作業することは絶対に避けるようにしましょう。
屋根塗装を自分でする際に必要な道具
ここでは、屋根塗装を自分でする際に必要な道具を紹介します。屋根塗装に必要な道具が初めから揃っている方はそういないでしょう。
以下に屋根塗装に必要な道具と費用をまとめたので、ぜひ参考にしてください!
道具 | 費用 |
---|---|
塗料 | 10,000〜50,000円/缶 |
ローラーと刷毛 | 100~500円/個 |
コーキング・シーリング用品 | 300~1,000円 |
ワイヤーブラシやヤスリ、サンダー、ヘラ | 1,000~50,000円 |
マスキングテープとポリシート | 500~1,000円 |
ほうきや雑巾・高圧洗浄機などの掃除用具 | 10,000~30,000円 |
タスペーサー | 10,000円前後 |
ヘルメット | 3,000円前後 |
屋根用の作業靴 | 2,000~5,000円 |
安全帯・命綱 | 10,000~30,000円 |
足場 | 15〜20万円 |
屋根塗装の際に使用する塗料は、ウレタンやシリコンなどの種類によって費用が大きく異なります。一般的な2階建ての住宅の場合、屋根塗装に使用する塗料の量は2缶程度です。
屋根塗装では、下塗りで使う塗料と上塗りで使う塗料の2種類が必要になります。一般的に売られている塗料は用途別に分かれていないため注意しましょう。
ローラーと刷毛は、塗料を屋根に塗る際に使用する道具で、ホームセンターで購入可能です。プロの扱う高価なものは必要ありませんが、100円ショップのような格安のものは避けるようにしましょう。
また、屋根塗装を自分で行う場合には、安全対策道具はしっかりと用意するようにしてください。足場は素人で組むと危険なため、業者に依頼することがおすすめです。
屋根塗装を自分でする際の手順
ここからは、屋根塗装を自分でする際の手順について解説していきます。屋根塗装を自分でする際の手順は以下の通りです。
屋根塗装は適切な手順で進めないと、思うような仕上がりにならなかったり、すぐに再塗装が必要になる場合があります。そのため、上記の手順に則って作業を行うようにしましょう。
道具を揃える
まずは、先ほど解説した屋根塗装に必要な道具を揃えます。
だいたいの道具はホームセンターで購入が可能です!
塗料は場所によっては取り扱いがない場合があるため、その場合は塗料販売店などで購入しましょう。また、マスキングテープとポリシートは、しっかりしたものを選ぶことがおすすめです。
マスキングテープとポリシートは、主に塗装中の塗料が飛び散ることを防ぐ目的で使用します。屋根塗装で使用する塗料はなかなか取れないため、ご近所に塗料が飛び散ってしまうとトラブルの原因になります。
足場を設置する
屋根で作業するためには足場の設置が必要不可欠です。はしごを使おうとする方もいますが、安全面を考慮すると足場を設置した方が良いでしょう。
屋根の端を塗装する際には危険性が高く、足場があった方が便利です!
足場の設置は人員と道具が必要なため、自分で行うのは非常に困難です。費用はかかりますが、業者に依頼しましょう。
足場と周辺の養生
足場が設置できたら、周辺の養生を行いましょう。養生をしっかりと行うことで、塗料が近所に飛び散るのを防ぎ、トラブルを未然に防げます。
また、屋根に天窓のような塗装しない部分がある場合には、マスカーを使用すると良いでしょう。マスカーとは、塗装の際に余計な部分に塗料がつかないよう、マスキングテープと養生シートが一緒になった便利な養生資材です。
費用も数百円単位で買えるため、ぜひ活用してみましょう!
屋根の下地処理
屋根の下地処理は、塗料をしっかり密着・定着させるために、屋根表面の状態を整える作業のことです。金属部分のさびや古い塗膜は、やすりやブラシやサンダーなどでケレン作業をして落としましょう。
さびや塗膜はがれを落とさずに塗装すると、1年とたたずに塗装がはがれてしまうため注意が必要です!
また、屋根材のひびや欠けている部分は、コーキング材で補修します。欠損が大きかったり、金属屋根でさびていて補修できない部分は、同等の屋根材で差し替えるようにしましょう。
下塗り
屋根の下地処理が完了したら、広い部分はローラー、細かい部分は刷毛を使って、下塗り剤をムラなく塗っていきます。
下塗りは、下地と中塗りを接着する役割があり、塗装するかどうかで塗膜の耐久性が大きく変わる非常に重要な工程です!
金属屋根の場合は錆を落としてから錆止めを塗ります。金属以外の屋根の場合は、中塗りの付着性を高めるために下塗りをします。下塗り剤の乾燥時間は製品によって異なるため、製品の説明書をみて行うようにしましょう。
中塗り・上塗り
下塗りが完了したら、中塗り・上塗りを行います。中塗り・上塗りには、同じ塗料を使用するのが一般的です。
2回塗料を塗る理由は、1回だと屋根を保護する塗膜の厚みが足りないためです!
中塗りが乾いたら、上塗りをしていきましょう。塗り残しやムラなどの修正は、上塗りが完全に乾いてから刷毛を使って行います。
縁切り作業
上塗りまで完了したら、雨漏りを予防するために縁切り作業を行います。屋根は塗装をすると隙間が塗りつぶされてしまいます。しかし、屋根には雨漏りを防止するために、屋根内部にたまった水を排出する隙間が必要です。
塗りつぶした隙間をかわすきやカッターで再度作っていきましょう!
雨漏りは住まいの耐久性を著しく低下させる原因のため、しっかりと対策しておくことが重要です。
足場の解体
最後に足場を解体します。足場は業者に頼んで解体してもらいましょう。足場を解体すると屋根に登ることが難しくなるため、解体前に再度塗り残しがないかチェックしておくことが重要です。
屋根塗装を自分でするメリット
屋根塗装を自分でするメリットとしては、以下の3つが挙げられます!
- 費用を抑えられる
- 工事の時期を自由に決められる
- 好きな塗料を使用して複雑な模様を作れる
屋根塗装は業者に依頼すると、費用が100万円を超えるケースもあります。自分で行う場合には、20万〜60万円で済むため、費用が抑えられることは大きなメリットです。
また、工事の時期を自由に決められることもメリットと言えるでしょう。業者に依頼する場合、予約状況によって思い通りの時期に依頼できないことがあります。その点、自分で行う場合には、予定に合わせて取り組めます。
さらに、好きな塗料を使用して複雑な模様を作れることも自分で行うからこそのメリットです。塗料を複数使用すると、業者の場合は費用がかさみます。屋根のデザインにこだわりたいという方には、自分で屋根塗装することも選択肢のひとつと言えるでしょう。
屋根塗装を自分でするデメリット
屋根塗装を自分でするデメリットとしては、以下の5つが挙げられます!
- 転落の危険性がある
- 時間がかかる
- 近隣トラブルになりやすい
- クオリティが低くなる
- 長期的に見て費用がかかる
屋根塗装は、作業に慣れたプロでも転落の恐れがある大変危険な作業です。特に経年劣化した屋根は滑りやすく、凹凸があるため、素人には移動だけでも難しいでしょう。費用を安くしたいからといって自分で行い、怪我をしてしまっては本末転倒です。
また、業者に依頼すれば2週間程度で終わる作業も、自分ですると数ヶ月という時間がかかることもデメリットといえます。途中でやめてしまえば、そこまでの時間や道具にかけた費用が無駄になるため、数ヶ月かけて自分ですべきか慎重に検討する必要があります。
屋根塗装を自分でする最大のデメリットは、長期的に見て費用がかかることです。自分で屋根塗装をする場合には、どうしてもプロよりクオリティが下がります。
塗装が十分にできていない場合には、1年とたたず再塗装が必要になり、再度20万円〜60万円がかかります。また、近隣トラブルによって損害賠償ということも珍しくありません。
デメリットを理解した上で、自分ですべきか判断しましょう。
業者に依頼した方が安くなるケース
デメリットでも述べたように、長期的に見て業者に依頼した方が安くなるケースもあります。ここでは、以下の2つのケースについて解説します。
以下でそれぞれについて詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
補助金や助成金を利用する
屋根塗装をする際に、自治体の用意している補助金や助成金が利用できる場合があります。補助金や助成金が利用できれば、施工面積あたり2,000円や費用の10%といった補助を受けることも可能です。
補助金や助成金の内容は自治体によって異なります。内容によっては、自分でするよりもお得に屋根塗装ができる場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。
以下の記事では屋根塗装で活用できる助成金や補助金を解説しています。活用までの流れも紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
失敗して塗り直す
自分で屋根塗装をした結果、失敗して塗り直しが必要になる場合も少なくありません。そのような場合には、初めから業者に依頼した方が安くなります。
素人による屋根塗装では、塗りムラが目立ったり、塗装が長持ちしないケースがほとんどです。実際に、屋根塗装を自分でした方の中には、塗装後の雨漏りや塗装がすぐにはがれるなどのトラブルで後悔している方も多くいます。
怪我の危険や短期間で20万〜60万円を払うリスクを取りたくないという方は、初めからプロに依頼するようにしましょう。また、千葉県でプロによる施工を検討している方は、有限会社シー・ベイトにお任せください。
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まとめ
Q.屋根塗装は自分でできる?
安全対策を念入りに行い、適切な作業手順で行えば、素人でも屋根塗装は自分でできます。しかし、プロでも事故が起きる恐れのある危険な作業という認識を持つことが非常に重要です。詳しくはこちら。
Q.屋根塗装を自分でする際に必要な道具は?
屋根塗装を自分でする際に必要な道具は、塗料をはじめコーキング・シーリング用品やローラー・刷毛などが挙げられます。詳しくはこちら。
Q.屋根塗装を自分でする際の手順は?
屋根塗装を自分でする際の手順は、大きく分けて8つに分かれます。詳しくはこちら。
Q.屋根塗装を自分でするメリット・デメリットは?
屋根塗装を自分でするメリットとしては、費用を抑えられることや工事の時期を自由に決められることが挙げられます。デメリットとしては、転落の危険性があることや時間がかかることです。メリットについて詳しく知りたい方はこちら。デメリットについて詳しく知りたい方はこちら。
Q.業者に依頼した方が安くなるケースはある?
補助金や助成金を利用する場合や失敗して塗り直す場合には、結果的に業者に依頼した方が安くなるケースもあります。詳しくはこちら。
当メディアでは住まいの悩みを解決する方法を解説しています。ちょっとした悩みでも解説しているので、他の記事も参考にしてみてください。
あなたの助力になりましたら幸いです。