玄関アプローチのリフォーム費用は30万？費用の内訳や注意点まで解説

住まいの門扉から玄関ドアまでを繋ぐ玄関アプローチは、住まいのイメージを大きく左右する重要な部分です。外出の際に必ず通る道だからこそ、おしゃれにリフォームしたいという方も少なくないでしょう。

しかし、玄関アプローチは、門扉のデザインや植栽の配置、採用する素材など、さまざまな要素を考慮したデザイン設計が必要です。事前に必要な情報を把握していないと、高い費用をかけたのに後悔する結果になりかねません、

そこで本記事では、玄関アプローチのリフォーム費用相場やリフォームする際のポイントについて解説します。おしゃれな玄関アプローチにする方法も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

玄関アプローチのリフォーム費用相場は？

上記の金額は使用する素材や施工面積によって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。また、費用の内訳としては以下の通りになります。

工事費＋商品価格＋撤去費用（＋オプション費用）

レンガを使用した玄関アプローチを例にすると、1㎡あたりのモルタル工事費が約3万円。加えて、レンガの費用が1㎡あたり15,000〜25,000円、その他必要に応じて地面作りの基礎工事を行います。

また、階段や取手、スロープなどを設置する場合には、プラスでオプション費用が必要です。オプション費用の相場は以下の通りです。

オプション内容	費用相場
階段の設置	約10〜20万円
取手の設置	約15万円
スロープの設置	約30〜40万円
照明の設置	約4万円

玄関アプローチのリフォームをすべき5つのタイミング

• 汚れや劣化が気になる
• 玄関アプローチと建物の色が合わない
• 水はけが悪い
• 玄関ドアを開けると家の中が丸見え
• 玄関アプローチの階段の段差が合わない

一般的に、玄関アプローチの耐用年数は約15年とされています。15年が経過しそうかつ、汚れや劣化が気になる場合は、リフォームを検討しましょう。

また、玄関アプローチの階段の段差が合わなかったり、水はけが悪い場合には、転倒の危険性があるため、なるべく早急な対処が必要です。玄関アプローチは毎日通るからこそ、安全性には特にこだわるようにしましょう。

上記の5つに当てはまる場合には、一度リフォーム業者に相談してみることをおすすめします。

玄関アプローチのリフォームで使える素材

ここでは、玄関アプローチのリフォームで使える素材について紹介していきます。どの素材を選ぶかによって費用やデザイン性、機能性が異なるため、事前に素材ごとの特徴を把握しておきましょう。

素材名	メリット	デメリット	費用
敷石	落ち着いた雰囲気を演出できる 石によって模様や色が異なるため、デザイン性を高められる	雨の日に滑りやすい 段差ができやすい	ピンコロ：100〜700円 御影石：500円/枚
レンガ	洋風の住まいに合う 種類が多く、水はけが良い	下地処理をしないと雑草が生える 施工に失敗すると、デザイン性が低くなる	約300円/個
タイル	デザイン性が高く、見栄えが良い メンテナンスがいらない	費用が高い 雨の日に滑りやすい	15,000円～50,000円/㎡
コンクリート	水はけが良い 耐久性に優れている	施工に手間がかかる	7,000円〜9,000円/㎡
人工芝	転倒してもケガをしにくい メンテナンスがいらない	掃除の手間がかかる 強風で剥がれることがある	2,000円〜4,500円/㎡
砂利	防犯性に優れる 比較的安価	定期的なメンテナンスが必要 掃除がしにくい	3,000〜5,000円/㎡
枕木	デザイン性に優れている 耐久性が高く、長期間使える	経年劣化する 処分費用が高くなる	約4,000円/個
洗い出し	高級感を演出できる 凹凸があって滑りにくい	費用が高い 職人によって仕上がりにばらつきが出る	10,000円～20,000円/㎡

上記を踏まえて、素材選びをしてみましょう。

玄関アプローチをリフォームする際の5つのポイント

ここからは、玄関アプローチをリフォームする際のポイントについて解説していきます。意識すべきポイントは以下の5つです。

• 玄関までの動線を具体的にイメージする
• 奥行きを持たせる
• 必要に応じてスロープを取り入れる
• 水はけをよくする
• 素材選びを慎重に行う

以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

玄関までの動線を具体的にイメージする

玄関アプローチを作る際に、移動のしやすさを優先して門扉から玄関ドアまでを一直線にしてしまう方も少なくありません。

しかし、門扉から玄関ドアまでを一直線にすると、ドアを開けた際に外から家の中が丸見えになり、防犯面のリスクが高まるため注意が必要です。また、門扉から玄関ドアまでが近いと、不審者が侵入しやすいというデメリットもあります。

玄関アプローチを作る際には、外からの目線も考慮して、動線を具体的にイメージした上でデザインを決めましょう。また、安全性を高めるために、死角をなるべく作らないこともポイントです。

奥行きを持たせる

玄関アプローチに奥行きを持たせることで、住まいが立体的に感じられ、デザイン性を高められます。

あえて玄関までの道のりを曲線にしたり、ジグザクの道にしてみると良いでしょう。門扉から玄関までが遠くなることは、防犯対策にも効果的です。

門扉から玄関ドアまでに十分なスペースが取れない場合には、階段を設けることもひとつの方法になります。階段を設けることで、小さなお子さんの飛び出しを抑制したり、外からの視線を遮る効果もあります。

必要に応じてスロープを取り入れる

小さなお子さんや高齢の方がいる場合には、スロープを取り入れることで安全性を高められます。

また、将来に備えたリフォームをしたいといった方にもスロープはおすすめです。さらに、スロープを取り入れた場合には、補助金制度が利用できる場合があります。

お得にリフォームできるため、ぜひ検討してみましょう。補助金制度の詳細については自治体によって異なるため、事前にお住まいの地域の自治体ホームページを確認しておきましょう。

水はけをよくする

玄関アプローチの水はけが悪いと、苔が生えやすくなり、転倒の原因になります。

見栄えもあまり良いものとはいえません。また、虫が湧く可能性もあり、衛生的にも悪影響になります。そのため、透水性を高める舗装をしたり、微妙な勾配をつけたりして対処しましょう。

素材選びを慎重に行う

先述したように、素材にはそれぞれメリット・デメリットがあり、向き不向きがあります。

例えば、和風の住まいに複数色のレンガを使用した玄関アプローチにすると、まとまりのないダサい家になります。また、雪や雨の多い地域で枕木を採用すると、すぐに傷んでしまうでしょう。

地域の特性や現状の住まいのデザインにあわせて、適した素材を選ぶことが重要です。

おしゃれな玄関アプローチにする2つの方法

続いて、おしゃれな玄関アプローチにする方法を紹介します。コツとしては以下の2つを意識すると良いでしょう。

• 複数の素材を組み合わせる
• 照明を有効活用する

以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

複数の素材を組み合わせる

例えば、敷石を使用する際に、周りに砂利を敷き詰めることで洗練されたデザインにできます。また、コンクリートの玄関アプローチにシンボルツリーとなる樹木を用意することで、無機質なデザインにナチュラルテイストを演出可能です。

いろいろな住宅会社の施工事例などをみて、自分の好みに合ったデザインの玄関アプローチを探してみると良いでしょう。

照明を有効活用する

そのため、玄関アプローチのデザインにあわせて照明を設置することで、よりおしゃれな外観にすることが可能です。例えば、シンボルツリーがある場合には、夜にライトアップされるようにするのもおすすめの方法になります。

また、照明は夜の転倒によるケガのリスクも抑えられます。ぜひうまく取り入れてみましょう。

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まとめ

当メディアでは住まいの悩みを解決する方法を解説しています。ちょっとした悩みでも解説しているので、他の記事も参考にしてみてください。

あなたの助力になりましたら幸いです。