地震で壁にひびが入ってしまった時はどうすればいいの?
地震で壁にひびが入ってしまった場合、ひびの場所やサイズによって対処方法やリスクが変わります。今回は地震で壁にひびが入った場合の対処法と予防を紹介しますね!
地震大国の日本で、地震の影響によって自宅の壁にひびが発生することは珍しくありません。地震の後、壁のひびに気が付いて不安に思う方もいるのではないでしょうか。
「ひび」と一言にいっても、ひびの入った状況や種類は多種多様です。壁に入るひびには放置しても問題ないものと、放置すると建物に重大な損害を与えるものがあります。
そこで本記事では、地震でひびが入ってしまった場合の4つの対処法を紹介します。あわせて、ひびの原因や予防法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 地震で壁にできたひびの種類がわかる
- 地震でによってひびが入りやすい場所がわかる
- 地震によって壁にひびが入った時の対処法がわかる
- 地震によって壁にひびが入る原因がわかる
- 地震による壁のひびを予防する方法がわかる
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保有資格:1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士
建設業許可:千葉県知事許可(般・4)第47900号
千葉県に社屋を構える小さな施工店です。規模が小さいからこそできる柔軟な対応力を強みに、お客様の建前ではない本音に耳を傾け、理想を実現することを信条としています。
地震で壁にできたひび割れについて
地震によって生じた壁のひび割れは、建物の安全に関わる重要なサインです。
軽微なひび割れは壁の表面のみの損傷で、壁紙や塗り壁に現れる場合があります。建物の構造に直接影響を与える可能性は低いですが、外壁の場合は長期間放置すると雨水の侵入や建物自体の劣化につながるため注意が必要です。
一方、深刻なひび割れは建物自体の歪みや地面の沈下など、深刻な問題を表しているかもしれません。特に、斜めに走る大きなひびや窓、ドアの周辺、壁の角に発生するものには注意が必要です。
建物の基礎や構造が地震の揺れに耐えられなかったことを示しており、耐震性能に問題がある場合も考えられます。マンションや戸建を含め、不動産を所有している方は、大きな地震が起きる前に対策を立てましょう。
地震によってひびが入りやすい場所
ここからは、地震によってひびが入りやすい場所を、5つにまとめて紹介します。
- 建物の内壁
- 壁紙・塗り壁などの下地
- 建物の外壁
- 建物の構造部分
- 建物の基礎部分
建物の内壁
建物の内壁(壁紙等)に生じるひび割れは、もっとも気がつきやすい部分といえます。見た目も気になることから不安になりやすいですが、建物の構造上大きな損害を与えない場合が大半です。
内装の下地となる石膏ボードの目地(継ぎ目)部分は地震による振動で動くため、ひび割れが発生する可能性が高くなります。また、地震だけではなく湿気や温度変化によって壁材が膨張・収縮することで、壁紙に細かなひびが入る場合もあります。
小さなひび割れはパテや補修材で自ら修復できますが、建物の構造に問題がないと言い切れるわけではありません。内壁にひび割れを発見したら放置せず、早めの対応を心がけましょう。
壁紙・塗り壁などの下地
地震によって壁紙や塗り壁の下地である石膏ボードにもひび割れは発生します。石膏ボードは硬いように見えますが、実際は比較的もろい材料でできています。
地震の影響や温度、湿度の変化で壁材が収縮し、ひび割れが発生しやすい部分だと理解しておきましょう。特に、石膏ボードのジョイント部分はひび割れが入りやすく、パテや補強テープが劣化した場合にも問題が起こります。
他にも、石膏ボードのひび割れは施工時の不具合が原因で発生する場合があります。施工不良によるひび割れが派生した場合は、石膏ボード自体の交換や補強工事が必要です。
石膏ボードは内装材として広く使われているため、定期的な点検や早めのメンテナンスが重要です。
建物の外壁
建物の外壁のひび割れは、地震や構造上の問題によって発生します。特に家の角や窓、ドアの周囲など、地震の揺れが集中しやすい場所にひびが入る場合が多いでしょう。
小さなひび割れは一見無害に見えるかもしれませんが、放置すると雨水が内部に侵入する可能性があります。雨水が建物の内部に浸水すると、腐食や破損を起こし損傷が広がりかねません。
コンクリートやモルタル壁では、錆びた鉄筋が膨張し、構造全体に悪影響を与えます。外壁にひび割れを発見した際は、早期の修繕や専門業者による点検が重要です。
建物の構造部分
地震によって建物を支える柱や梁といった構造部分にひびが入るかもしれません。
構造は建築時、耐震基準をもっとも考慮している部分の1つです。構造部分にひびが発生した場合、建物の安全性に重大な影響を与える可能性があります。
木材は元々乾燥・収縮によってひびが入る場合もあるため、ひび自体が危険かどうかは専門家による検証を行わなければ分かりません。しかし、小さなひび割れでも放置すると水分が浸入し、木材や鉄筋の腐食により耐震性の低下が考えられます。
特に、構造的に重要な柱や梁にひびが入った場合、建物全体の強度に影響を及ぼします。早期に専門家による調査や必要な補修を行い、建物の安全と寿命を確保しましょう。
建物の基礎部分
建物全体を支える基礎部分に亀裂が発生するケースも見られます。基礎部分にひび割れが発生すると、建物全体の安定性に大きな影響を与えます。
基礎は建物を支える最も重要な部分です。地盤の変動や地震、施工不良などによってひび割れが発生する可能性があります。
小さなひび割れでも、建物の地下に雨水が浸透すると、基礎のコンクリートや鉄骨が劣化し、建物自体が倒壊する危険があります。基礎部分のひび割れは、早期の発見と修繕が極めて重要であり、専門家による定期的な点検と適切な補強工事が必要です。
もし、基礎部分のひびを発見した場合は速やかに専門家に依頼しましょう。
地震で壁にひびが発生した際の対処法
地震発生後に壁にひびが発生した場合、まずはひびのサイズや形を確認し、その後専門家に依頼するか検討しましょう。まずは、ひびのサイズや形を確認します。
項目 | 詳細 |
---|---|
幅0.3mm以上のバツ印のひび | 耐震補強を依頼し必要な場合は建て替え |
幅0.3mm以上の斜めのひび | ひび割れ補修と耐震診断 |
幅0.3mm以上の水平垂直のひび | ひび割れ補修 |
幅0.3mm未満のひび | 経過観察後に必要な場合はひび割れ補修 |
深刻なひびや構造部分まで達している場合は、耐震性能に問題が生じている可能性があります。専門家や建築士にひびの範囲や深刻度の調査依頼をしましょう。ひびの原因や範囲を正確に判断した上で、補修方法を検討します。
軽度の場合はモルタルやコーキング材での補修が可能です。大規模な損傷がある場合は、補強工事や建物全体の建て替えが必要になる可能性もあります。
地震後のひび割れは繰り返し発生する可能性があるため、耐震補強工事も検討もおすすめです。
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地震で建物にひびが入る原因
地震で建物にひびが入る原因は、地震の揺れによる構造体への過剰な力によるものです。過剰な力の種類には大きく分けて4種類あります。
- 引張・圧縮の力
- 揺れを受けやすい形状
- 経年劣化
- 地盤沈下
建物の基礎や柱、梁といった建物を支える構造部分に地震の力が加わり、構造部分を引っ張る力や圧縮する力が働きます。特に、地盤が弱い場所や耐震設計が甘い建物、建材の老朽化などが、建物がひび割れを起こす原因となっています。
引張・圧縮の力
引張力と圧縮力は、構造物に働く基本的な力の一種です。地震による建物への影響には、引張力と圧縮力が大きく関わってきます。
地震の揺れが建物に伝わると、建物は上下左右に大きく動きます。引張力は、物体を伸ばす方向に働く力で、圧縮力は、物体を押し縮める方向に働く力です。地震発生の際、地震による揺れで引張力が大きくなると、建材が破損する可能性があります。
建物の柱や壁が上からの重みによって押されると、圧縮力が生じます。圧縮力に対しては、コンクリートなどの材料が強い耐久性を発揮しますが、過剰な圧縮力は構造の変形や崩壊の原因です。
建築物では鉄筋や強度のある材料で補強することが必要です。
揺れを受けやすい形状
地震の揺れを受けやすい建物の形状には、建物の一部分に力が集中するような特徴があります。
まず、不規則な形状の建物は揺れに弱い傾向があります。L字型やT字型、コの字型などの非対称な建物は、地震時に建物全体が不均等に動くため、ひび割れが発生しやすい構造です。
また、高層マンションやビルなどは長周期の揺れ(ゆっくりとした大きな揺れ)に共振しやすい特徴があります。上層階ほど揺れが加速されるため、地震がおさまったら可能な範囲でひびができていないか確認しましょう。
さらに、ピロティ構造(1階部分が柱だけで開放されている建物)も揺れに弱く、ひび割れのリスクが懸念されます。
経年劣化
建物の経年劣化もひび割れが発生しやすくなる一因です。経年劣化によるひび割れの発生原因は、耐久性の低下によるものです。建物は時間とともに劣化し、耐震強度が低下します。
たとえば、雨水の侵入で建材が傷み、地震が発生することで傷んだ部分から破断する可能性があります。どんなに小さなひびでも外壁部分にできたひびは注視しましょう。
経年劣化によるひび割れの影響を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。ひび割れや劣化が進んだ場合、適切な補修や耐震補強をし、地震による被害を最小限にとどめましょう。
地盤沈下
地震によって発生する地盤沈下は、建物自体の耐震性以前の問題です。
地盤沈下とは地震発生時に地盤が不平等に沈下することをいいます。地盤沈下が発生すると建物全体に大きな負荷がかかり、建物の一部が傾くなどひびが発生しやすい状況になります。
地盤沈下によるひび割れは壁表面の損傷だけではなく、建物全体の構造問題です。専門家による早急な対応が必要です。
地震による壁のひびを予防する方法
地震による壁のひびを予防するには、建物の耐震性の強化が重要です。ここでは、壁のひびを予防する具体的な方法を4つご紹介します。
- 地震に強い形状にする
- ひびに強い塗装・クロスの選択
- 耐震や制震、免震工事を行う
- 地盤補強をする
大きな地震が来る前に、予防法を理解し建物の安全性を高めましょう。
地震に強い形状にする
地震に強い建物の形状には、いくつかの特徴があります。基本的にはシンプルで対称な形状を意識しましょう。
たとえば、四角形や正方形の建物は地震の揺れを均等に分散させやすく、均一に力が加わるため、ひびの発生率を下げられます。また、高さに対して幅が広い建物や階数が少ない低層建築物も、地震に強いといえます。
外部の張り出し部分が少ないデザインや窓やドアの位置など、バランスのいい配置も重要です。柔軟性を持つ建材や地震の際に揺れを吸収するダンパーなどの技術を組み込むことで、さらに耐震性を向上させることができます。
ひびに強い塗装・クロスの選択
壁のひび割れに強い塗装やクロスを使用するのも一つの手です。内装・外壁に使用する仕上材には、硬質でひびが入りやすいものと、伸縮性が高くひびが入りにくいものがあります。
たとえば、エポキシ樹脂やポリウレタンなどの高分子材料は、優れた耐衝撃性と耐候性を持ち、ひびの発生を防ぐ効果があります。また、シリコン樹脂やアクリル樹脂も、柔軟性と強度を兼ね備えており、ひびの進行を抑えることが可能です。
防水性や耐薬品性を備えた塗装やクロスは、地震によるひびの影響を最小限に抑える効果があります。このような材料を使用することで、建物や設備の寿命を延ばし、メンテナンスコストの削減も可能です。
耐震や制震、免震工事を行う
建物自体の耐震性を高める方法も、ひびの予防につながります。耐震、制震、免震工事は、それぞれ異なる方法で地震被害を軽減します。
項目 | 詳細 |
---|---|
耐震工事 | 壁や柱に補強材を追加し、建物自体の構造を強化する |
制震工事 | 建物に制震装置を取り付け、地震のエネルギーを吸収すする |
免震工事 | 建物と基礎の間に免震装置を設置し、地震の揺れが建物に直接伝わらないようにする |
地震に強い技術を組み合わせることで、建物の耐震性能を最大限に引き出し、地震被害を最小限に抑えることが可能です。
耐震は何度も地震が発生した際に徐々に変位量が大きくなる弱点があります。対して、制震・免震は何度も発生する地震に対しても揺れの軽減効果を発揮し続けます。
「耐震+制震」、「耐震+免震」など、デメリットを補完する使い方も効果的です。
地盤補強をする
地盤補強とは、建物の基礎を支える地盤の強度を高めるための工事です。一般的な方法には、柱状改良、表層改良、および深層改良があります。
項目 | 詳細 |
---|---|
柱状改良 | 地盤に柱状の改良体を形成して、建物の支持を可能にする方法 |
表層改良 | 地盤表面を改良する方法で、浅い層の地盤を強化する方法 |
深層改良 | 地盤の深い部分にまで改良を施す方法 |
専門家による施工が必要ですが、地盤補強によって建物の耐久性と安全性が向上します。
建物の地盤は地盤調査で状態を確認することが可能です。地震が発生した際の、耐久性や基礎地盤までの深さによって適切な対策を比較検討できます。
地盤に合った工法で補強して、地震によって建物が傾く事態を避けましょう。
なお、千葉県でプロによる施工を検討している方は、有限会社シー・ベイトにお任せください。20年以上にわたる実績と専門的な知識・確かな技術で、お客様のニーズに合った最適なリフォームをご提案いたします。
個人様の邸宅から、公共施設工事まで幅広く対応しており、お見積もりも無料のためお気軽にお問い合わせください。
・見積もりだけでも相談したい
・DIYでやってみたけど上手くできなかった
・外構工事のプロに話を聞いてみたい
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まとめ
Q.地震によって生じた壁のひび割れのリスクは?
建物内の軽微なひび割れは壁の表面のみの損傷で、建物の構造に直接影響を与える可能性は低いですが、外壁のひびを長期間放置すると雨水の侵入や建物自体の劣化につながります。詳しくはこちら。
Q.地震によってひびが入りやすい場所は?
地震によってひびが入りやすい場所は、建物の構造上の脆弱となる部分です。詳しくはこちら。
Q.地震で壁にひびが発生した際の対処法は?
まずはひびのサイズや形を確認し、その後専門家に依頼しましょう。詳しくはこちら。
Q.地震で建物にひびが入る原因は?
地震の揺れによる構造体への過剰な力によるものです。詳しくはこちら。
Q.地震による壁のひびを予防する方法は?
建物の耐震性の強化が重要です。詳しくはこちら。
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